ウォシュレットの【貯湯式と瞬間式】それぞれのメリット・デメリットってよくわかりませんよね?

ウォシュレットの「貯湯式」と「瞬間式」は、費用だけで決める問題でもありません。

この記事では、メリット・デメリットを考慮した貯湯式と瞬間式の選び方をご紹介します!ぜひ、じっくり読んでみて下さい。

ウォシュレット(温水洗浄便座)の「貯湯式」と「瞬間式」とは

トイレでお尻を洗うウォシュレットは正式名称で「温水洗浄便座」といいます。
「貯湯式」タイプと「瞬間式」タイプに分かれます。

貯湯式(ちょとうしき)ウォシュレットとは

お尻を洗うお湯を、タンクに常に貯めておきます。

ヒーターで常に温めてタンクの中に溜めておく方法です。電気ポットのようなイメージです。

瞬間式ウォシュレットとは

お尻を洗うお湯を、瞬間的に作ります

水を通るパイプにヒーターが内蔵されていて、使うときに瞬間的に温めてお湯にします。

ウォシュレット「貯湯式」と「瞬間式」8つの比較【まとめ】

トイレのウォシュレットで、「貯湯式」と「瞬間式」のどちらを選ぶかにおいて8つの視点があります。

8つの比較軸と利用ケースのまとめ

比較軸には「商品安さ、使い心地、電源容量、電気代、機能性、湯切れ、デザイン、清潔性」があります。

どちらが優れているかを一覧化すると以下の通りです。

貯湯式(ちょとうしき)」ウォシュレットの方が優れている。

⇒ 安さ、電源容量、使い心地

➡ 向いているのは

「初期費用を押さえたい場合」

「若い一人暮らしの方」

「ブレーカー容量が少ない方(古い家など)」

「温水を使わず水で洗浄する方」

「使い心地重視の方」

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瞬間式」ウォシュレットの方が優れている。

⇒ 電気代、機能性、湯切れ、デザイン、清潔性

➡ 向いているのは

「家族の人数が多い方」

「購入予算よりも、機能を重視したい方」

「機能は重視せずランニングコストを押さえたい方」

「長期不在時がある方」

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ウォシュレット「貯湯式 or 瞬間式」ケース別 判断例

貯湯式と瞬間式のそれぞれのメリット・デメリットを把握した上で、どちらを利用した方がいいのか、ケース別での判断例を紹介します。

ただし、あくまで考え方の例のため、一参考程度とした上で、ご自身でどちらが良いと思うか判断下さい。

瞬間式ウォシュレットの方がいい方

トイレのウォシュレットで「瞬間式」の方がいいのはこちらの場合などです

家族の人数が多い方

「貯湯式」の場合、水を使う頻度が高く量も多いと、時に「湯切れ」する場合もあるために「瞬間式」の方がいいでしょう。

購入予算よりも、機能を重視したい方

付随機能は、「瞬間式」の方が充実させられる場合が多いです。

付随機能は重視せずトータル費用を押さえたい方

付随機能を重視しない場合、初期費用が「瞬間式」でも「貯湯式」より1~2万円程度高いだけで済みます。

月々の電気代を考慮したトータル費用としては、「瞬間式」の方がお得になります。

長期不在時がある方

1カ月以上の長期不在時などがある方の場合、衛生面を考慮した水の取り換えの手間をがあります。

その場合「瞬間式」の方がいいでしょう。

 

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貯湯式(ちょとうしき)ウォシュレットの方がいい方

トイレのウォシュレットで「貯湯式」がいい場合はこちらの場合などです

初期費用を押さえたい方

初期費用は「貯湯式」の方が安くすみます。

若い一人暮らしの方

今後例えば、転居・結婚・出産等で、生活形態が変わる場合もあり、それにあわせて望ましいタイプが短期的に変わる場合もあります。

そのため、初期費用がかかる「瞬間式」よりも、初期費用がかからない「貯湯式」の方がおすすめできます。

ブレーカー容量が少ない方

トイレへの電気が専用回線になっていない時は、「瞬間式」だとブレーカーが落ちる可能性もあるために「貯湯式」がいいでしょう。

例えば、築年数が古いアパートにお住まいの場合など、ブレーカーで電気回線を確認してください。

例えば、トイレ・台所・洗面所で同一電気回線が利用されていて、ウォシュレット・電子レンジ・ドライヤーが同時に使われた場合などに、ブレーカーが落ちるかもしれません。

温水を使わず水で洗浄する方

水を温める機能をOFFにする場合、「電気代」を考慮する必要がありません。

初期費用で比較して安い方である「貯湯式」でいいと思います。

使い心地重視の方

水が出る早や水量といった、使い心地は「貯湯式」の方がいいと言われることがあります。

 

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ウォシュレット「貯湯式のデメリット」(瞬間式のメリット)

ウォシュレット電気代は貯湯式より瞬間式が安い

トイレのウォシュレットでは「瞬間式」の方が、電気代が安いです。

一目安として、年間約1500~3000円程度安くなります。

貯湯式 瞬間式
電気代
月電気代目安 約400-500円 約150-250円
年間電気代目安  約5000‐7000円 約2000-3000円

貯湯式:電気代が高い。

常に水を温めているために、電気代が高くなります。

・瞬間式:電気代が安い。

使う時だけ水を温めるために、電気代が安くなります。

「節電機能」利用時と比較すると年間約1500円程度、フルで利用した問で年間2000~3000円程度の違いとなる場合があります。

(参考1)ウォシュレットは耐用年数7年

大手メーカーでは耐用年数を7年と記載しています。

もちろん3~4年で不具合が起きる場合もあるでしょうし、実際には10年程度使うご家庭が多いかもしれません。

また、15年以上使用しても問題無い場合もあるでしょう。

参考として、利用期間別での電気代合計目安を見てみましょう。

 電気代 貯湯式 瞬間式
3年 約1.5‐2.1万   約0.6‐0.9万
7年 約3.5‐4.9万 約1.4‐2.1万
10年 約5‐7万 約2‐3万
15年 約7.5‐10.5万 約3.5-4.5万

「初期費用+利用期間合計での電気代」で、「貯湯式」と「瞬間式」のどちらがお得かは「選ぶ機種」で異なってきます。

予算と機種目安がでてきたタイミングで、各自ご自身で計算してみましょう。

(参考2)メーカー毎の各機種別消費電量を参考

各メーカーごとに各機種の想定「年間消費電力」を公表しています。

予算と機種の目安が定まってきた方は、年間消費電力に、1kwhあたりの電気代をかけて、各個々人の具体的な想定電気代を計算してみましょう。

(例)TOTO「ウォシュレットSB」(貯湯式) 248Kwh/年 ×1Kwh 27円 ≒ 年約 6,696円

ウォシュレットの機能性は瞬間式が充実

トイレのウォシュレットでは「瞬間式」の方が、機能が充実していることが多いです。

貯湯式 瞬間式
機能

貯湯式:基本的な機能中心。

価格が安いこともあり、基本的な機能が中心となります。

・瞬間式:便利な機能も多い。

便利機能が搭載された機種やグレードも多いです(ただしその分、価格は高くなります)。

機能としては、自動開閉・自動洗浄、温風乾燥、節電機能や、除菌・脱臭機能などです。

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貯湯式ウォシュレットには湯切れの心配がある

トイレのウォシュレットでは「貯湯式」の場合、「湯切れ」の心配があります。

「瞬間式」の場合には湯切れの心配はありません。

貯湯式 瞬間式
湯切れ

貯湯式:湯切れの場合あり。

貯湯式は、お湯を貯めるタンクが本体に内蔵されています。

タンクの中のお湯を使い切る「湯切れ」がおこり、あたためられていない水が出る場合があります。

・瞬間式:湯切れの心配なし。

瞬間式は、使うたびにヒーターで水を瞬間的に温めてお湯にしているために「湯切れ」がおこる心配がありません。

ウォシュレットのデザインは瞬間式の方がスリム

トイレのウォシュレットでは「瞬間式」の場合、スリムでデザイン性がより優れている場合があります。

トイレの壁紙トイレ床などの内装の雰囲気とも合わせて素敵なトイレにするとができます。

貯湯式 瞬間式
デザイン

貯湯式:一般的な形状です

・瞬間式:デザイン性が優れてる場合も。

瞬間式の場合、貯湯タンクがないために、スリムなデザインが可能です。

TOTOはこの点で差をつけていて、TOTO「アプリコット」では、本体の高さが約9センチ程度、スリムになっています。

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貯湯式ウォシュレットは雑菌繁殖の可能性(?)

トイレのウォシュレットでは「瞬間式」の方が、清潔性がより高いと言われることがあります。

  貯湯式 瞬間式
清潔性  
貯湯式: 雑菌繁殖の可能性。

2009年7月の新聞報道で「温水洗浄便座の温水タンク内では雑菌が繁殖しやすい」という調査結果が発表されたことがあります。

東海大学の公衆衛生学の教授が論文を発表したそうです。

貯湯式だと、貯めた水を保温し続けることになるので、その分塩素が失われて細菌が繁殖するという内容です。

しかしその後大きく問題になったりはしていません。

ただし、例えば1カ月間以上などの長期間利用していなかった場合などは水の交換を行った方が良いでしょう。

・瞬間式:雑菌繁殖がない。

使う分だけヒーターで瞬間的に水を温めるだけなので、塩素が失われて雑菌が繁殖することはありません。

まとめ

瞬間式」ウォシュレットの方が優れている。

⇒ 電気代、機能性、湯切れ、デザイン、清潔性

➡ 向いているのは

「家族の人数が多い方」

「購入予算よりも、機能を重視したい方」

「機能は重視せずランニングコストを押さえたい方」

「長期不在時がある方」

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ウォシュレット「瞬間式のデメリット」(貯湯式のメリット)

瞬間式ウォシュレットはブレーカーが落ちる事も

トイレのウォシュレットでは電気回線によっては、「瞬間式」でブレーカーが落ちる場合があります。

「貯湯式」ではその心配がありません。

貯湯式 瞬間式
電源容量
ブレーカー 落ちる場合も

貯湯式:約200~400W

常に少しずつ水を温めていて、ヒーターの電源容量が、約200~400W程度などになります。

・瞬間式:約1000~1300W

一瞬で一気に温めるために、ヒーターの電源容量が、約1000~1300W程度などになります。ちょうどドライヤーくらいの消費電力とイメージしてください。

もし、トイレへの電気が専用回線になっていない場合に、ブレーカーが落ちる心配があります。

ウォシュレットの取り付けは失敗すると、大変なことに。

ウォシュレットの取り付けは、失敗すると大変です。

・2階以上の場合は、そもまま下の階に水が流れていきます
・天井や照明、家電製品が水にやられると、復旧に、数十~数百万円かかりえます。
・マンションやアパートの場合、他人の家になるので、なお問題です。

ウォシュレットの取付けは自分でも取り付けられますが、やや複雑です。

参考 ウォシュレットを自分で取り付ける時の手順

ウォシュレットの取り付けは専門業者に依頼しましょう。

ウォシュレットで安いのは貯湯式

トイレのウォシュレットで安いのは「貯湯式」です。

貯湯式 瞬間式
商品安さ
費用目安 1.1‐8万円 2‐11万円

貯湯式:実売価格で1万円台の商品もあります。 デザインや機能にこだわらない場合です。

瞬間式: 貯湯式より価格が高くなります。

ただし、機能にこだわらなければ実売価格で2万円台からあります。

機能を重視した対応の場合、10万円を越える商品もあります。

なお、どちらも別途、取付費用として~2万円程度発生します。

(状況によりより高額になる場合もあります)

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使い心地は貯湯式がいいと言われることも

トイレのウォシュレットでは「貯湯式」の方が、使い心地がいいと言われることがあります。

貯湯式 瞬間式
使い心地
水の出 早い 遅い
水量 多い 少ない

※ ただし、商品や個人の実感によります。

貯湯式:水が出るまでの早さと水量の使い心地よさがあります。

あらかじめ水を貯めて温めているために、ボタンを押してから水が出るまでのタイムラグが少なく感じられる場合があります。

また「最大水量」を選択した時の水量が十分多く感じられる場合があります。

・瞬間式:水が出るまでタイムラグがあり、水量弱い場合も。

その場で水を温めるために、ボタンを押してから水が出るまでのタイムラグを感じる場合があります。

また「最大水量」を選択した場合でも、十分な水量を感じられない場合があります。

まとめ

貯湯式(ちょとうしき)」ウォシュレットの方が優れている。

⇒ 安さ、電源容量、使い心地

➡ 向いているのは

「初期費用を押さえたい場合」

「若い一人暮らしの方」

「ブレーカー容量が少ない方(古い家など)」

「温水を使わず水で洗浄する方」

「使い心地重視の方」

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まとめの前のブレイクタイム

ウォシュレットの「溜湯式」と「瞬間式」のどちらにするか選ぶには、8つも視点があるなんて驚きですね。

あなたが納得いくウォシュレット選びができることを願っています。

ロンロンロンロン

ある調査によるとウォシュレットがある家が約7割。自宅にある人の内、約7割が、おしり洗浄機能を使っていらっしゃるそうです。

ジャスティンジャスティン

ということは、だいたい2人に1人はおしり洗浄機能を使っているんデスね。

ロンロンロンロン

はい、そして、年代があがるほど利用していて、自宅にある人の内、50代以上だと8割以上の方が利用しているそうです。

棟梁の父棟梁の父

そうじゃ、よく落ちるし、やさしく落ちるし、さっぱり気持ちいいんだワイ。年々、ウォシュレットへのこだわりも増していくワイ。

大工の梁大工の梁

そうですね。ウォシュレットを取りつける時は、せっかくなので、納得・満足できるものを取り付けたいですね!

ウォシュレットは、汲み取り式トイレから水洗トイレにする時はもちろんのこと、

簡易水洗トイレや、簡易洋式トイレスワレットにも設置できます。

トイレのリフォーム費用が安い業者を見つけて、リフォームついでに設置検討しましょう。

ウォシュレット(温水洗浄便座)「貯湯式」と「瞬間式」おわりに

瞬間式」ウォシュレットの方が優れている。

⇒ 電気代、機能性、湯切れ、デザイン、清潔性

➡ 向いているのは

「家族の人数が多い方」

「購入予算よりも、機能を重視したい方」

「機能は重視せずランニングコストを押さえたい方」

「長期不在時がある方」

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貯湯式(ちょとうしき)」ウォシュレットの方が優れている。

⇒ 安さ、電源容量、使い心地

➡ 向いているのは

「初期費用を押さえたい場合」

「若い一人暮らしの方」

「ブレーカー容量が少ない方(古い家など)」

「温水を使わず水で洗浄する方」

「使い心地重視の方」

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ウォシュレットの正規品を購入するには

ウォシュレットは量販店モデルの方が安いですが、メーカー正規品の方が機能が優れています。

メーカー正規品は、リフォーム会社、トイレ施工業者などで購入することができます。

そのとき大事なのが、複数社に依頼して必ず「比較検討」をするということ!

「リフォーム会社を探して問い合わせるのが億劫・・・」

「複数社に何回も同じ説明をするのがめんどう・・・」

そんな方にカンタンに無料で比較見積もりが可能なサービスがあるのでぜひご利用下さい。

 


(参考記事)ウォシュレットの使い方 10のポイント!【まとめ】

 

(参考記事)タンク付き洋式トイレ費用は約10~50万円【まとめ】5つの利点も。

 

(参考記事)タンクありからタンクなし便器の変え方・費用は約20~86万円【まとめ】

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