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擁壁工事の費用は一体いくら位なのでしょうか?
擁壁の単価は、20・10・5・1mなどの距離、I型・コンクリート・間知ブロック・プレキャストなど種類で変わります。
業者をしっかり比較し、割高な工事を避ける必要があります。
この記事では、擁壁工事の費用(価格・単価・値段・金額)や見積もりについてご紹介します。
擁壁工事の費用価格・単価金額・相場目安【重要点・1分まとめ】
擁壁工事について、この記事の紹介内容のエッセンスを濃縮して1分でご紹介します。
擁壁工事とは
『擁壁』とは、「土石の崩れや流入を防ぐための壁」のことで、高低差がある住宅や道路・盛土などに設けられます。
擁壁工事では「安全性」を大切にし、また、もし隣地に接する場合は境界や費用分担を明確にするよう注意が必要です。
大別すると、「ブロック擁壁」と「コンクリート擁壁」に分けられ、それぞれ様々な種類・工法があります。
「コンクリート擁壁」では、鉄筋コンクリートを現場で施工するRC擁壁や、工場製品のプレキャスト擁壁などが代表的です。
もし、「価格が高い土地」や「狭い土地」であれば、土地を有効活用するために「垂直」利用できるコンクリート造が良いでしょう。
擁壁の費用・見積もり
擁壁工事の費用総額は、一般住宅用では、総額で数十〜数百万円かかります。
擁壁工事の費用総額は、一般住宅の場合で、総額にすると数十万円~数百万円かかります。
具体例としては、「高さ3m × 幅10mのRC擁壁」で、約400万円などです。
また、「高さ1.4m × 幅約40m」で約170万円、「高さ1m × 幅約8m」で約40万円などです。
見積もりサンプルを 擁壁工事の見積もり例の記事で紹介しています。
擁壁工事の価格・単価
擁壁工事価格、1㎡あたり約2~13万円前後で定額工事を行う業者もあります。
擁壁工事を、定額費用や目安費用を設けて行う業者も中にはあります。以下は費用一例です。
● 間知ブロック擁壁 1㎡あたり
A社 2.8万円、B社 4.5万円
● RC擁壁1㎡あたり
A社 2.5万円、B社6~7万円、C社 4~11万円
● プレキャスト 1㎡あたり
B社 11~13万円
ご覧頂いての通り、費用設定している業者を参考にすると、1㎡あたり約2~13万円程度が一目安となることになります。
ただし、擁壁工事の費用・価格は、実際には「地域・地盤・道幅・種類・長さ・高さ」などで様々です。
擁壁工事の費用は、「種類」や「面積(長さと高さ)」だけで単純に決まりません。
例えば「地域」によって、外構工事の相場や、残土処分場や高速道路までの距離などでも費用に影響を受けます。
また、土地の「立地・地盤」次第で、工法・重機搬入・地盤調査などの違いが出て費用が左右されます。
擁壁は様々な要素で費用が決まるため、結論としては、あなたが実際に地域の業者に相見積もりをとって具体的に確認する必要があります。
擁壁工事の専門業者探し
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ぜひ、素敵な擁壁を実現して下さい!
以降は、擁壁工事に関してここまでご紹介した内容のより詳しい詳細です。
擁壁工事の種類
擁壁工事には、ブロック積み・コンクリート造り・石積みなど様々な方法があります。
擁壁には、コンクリート擁壁・ブロック擁壁・石積み擁壁などがあります。
擁壁は、予算やその土地の状況などによって、適した施工方法を選びます。主要な方法についてご紹介してきます。
コンクリート擁壁(RC)
コンクリート擁壁の利用は多く、条件に応じて最適な方法を選びます。
各種擁壁の中でも、現在ではコンクリート擁壁がよく行われます。
構造によって「逆T字、L型、逆T字、重力式、もたれ式」など様々な方法があり、土地の条件に合わせて施工します。
RC擁壁(鉄筋コンクリート擁壁)は、垂直・強度・綺麗さなどで優れています。
鉄筋コンクリートが使われている場合は、RC擁壁と言います。
RC擁壁は、鉄筋が入っていることで強度があります。
強度があることで垂直に立てることができるので、土地面積を広く活用できる点もメリットです。
また、コンクリート擁壁ということで、見た目にもすっきりと綺麗です。(水抜き穴の設置は必要になります)
プレキャストコンクリート(L型)擁壁は、工場製品のために、短期間で施工できます。
工場で作られて現場に運ばれるコンクリートを、プレキャストコンクリートと言います。
プレキャストコンクリート擁壁は、工場製品のため品質がよく、また短期間で施工することが可能になります。
L型のプレキャストコンクリートは、壁面と底面で作られていて、底面にのった土で土の圧力を支えます。
RC擁壁より費用が高い傾向にありますが、施工範囲が広かったり大きい場合は、逆に費用が安くなる場合もあります。
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重力式コンクリート擁壁は、高さが低い場合などに使われ、無筋コンクリートが多い。
擁壁が「高さが低い」場合や「地盤が安定」場合は、「重力式」のコンクリート擁壁が使われる事も多いです。
重力式は、擁壁そのものの重さで土を支えます。無筋コンクリートが使われる場合が多いです。
ブロック擁壁
間知ブロック擁壁は、費用が安めですが、敷地面積が減ります。
積みブロックを利用して作られるのが「間知ブロック擁壁」です。
住宅街で、5メートルくらいまでの高低差が大きい場合に利用されます。
RC擁壁より費用が安い傾向にありますが、垂直施工ではないために利用できる土地の面積は減ります。
なお、擁壁工事の種類の記事でも、擁壁の種類について、詳しくご紹介しています。
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もし、週末の土日をかけて外構サービスの実店舗を3~4店をまわれば、様々なカタログや、実物例なども見れるでしょう。
しかし、「あなたの希望・要望に合う的確な情報」での比較こそが大切です。
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擁壁工事の注意点
擁壁工事では、状況によって近隣トラブルや施工トラブルも起こりえます。
あなたの擁壁工事ではトラブルにならないように、擁壁工事での注意点をあらかじめ把握しておきましょう。
擁壁工事では、「隣地との境界」に注意。
擁壁が、隣地との境界にある場合は、トラブルの原因になってしまう場合があります。特に高低差がある時です。
例えば次のような内容でトラブルになります。
「境界にある擁壁はどちらの所有物になるのか」
「もし万が一、崩壊してしまった場合の責任はどちらにあるのか」
「もし作り替えることになる場合の費用負担はどのように行うのか」
擁壁の所有者があなたでなくても、家の周囲に擁壁があればトラブルが起こりえるのです。
こちらの動画「増し積み擁壁に接した土地や戸建住宅を購入する際には通常以上に注意」の解説も参考になります。
擁壁工事「隣地との境界」トラブルの回避には
隣地との擁壁に関わるトラブル回避のためにはどうしたら良いのでしょうか?
もし新たに施工する場合は、あらかじめ隣地所有者との十分な協議が必要です。
もし中古物件を購入検討する場合は、擁壁の存在について十分確認し、擁壁に関する隣地との取り決めも確認しておくべきです。
擁壁工事では、「不適格擁壁」に注意。
擁壁の中にも、現在の基準で「大丈夫な擁壁」と「そうでない擁壁」があります。
というのも、擁壁に関連してくる法律の「宅地造成等規制法」が制定されたのは昭和36年のため、それ以前に施工された擁壁が安全性に欠ける場合があります。
また、それ以降の施工でも、もう施工から50年前後がたち老朽化が進んでいる擁壁などもあるためです。
法の基準を満たしていなかったり、安全ではない擁壁を「不適格擁壁」といいます。
「不適格擁壁」かもしれない注意が必要な場合とは。
崩れそうになっている、亀裂やヒビがある、地盤沈下がおきている、木が倒れそうになっている、などの場合は注意して下さい。
「不適格擁壁」の種類
また、昔は擁壁の一つの施工法だったものの「宅地造成等規制法」で、違法となっている施工法もあります。
「石積み擁壁」「空石積み擁壁」
・・・城の石垣など古くから利用されている擁壁ですが、現行基準を満たしていません。1950〜60年代に多くつくられている大谷石積み擁壁や、造園用などで設置されたりする空石積み擁壁など、対策が必要です。
「二段擁壁」
・・・擁壁の上に、コンクリートブロックが施工されている擁壁のことで、違法のため、対策が必要です。
擁壁工事「不適格擁壁」トラブルの回避には
住んでいるご自宅に不適格擁壁がある場合は、擁壁の作り替えなどの対策をしましょう。
また、中古住宅を購入しようとしていて、擁壁があり、安全なものかどうかが分からない場合、擁壁を扱う外構会社にあらかじめ相談しましょう。
擁壁工事では、「強度や地盤」に注意。
擁壁は安全が何より大事なため、地盤や強度は大切です。
十分な設計が必要な構造物で、例えば、中の土がどうなっているかや、鉄筋量について気に掛ける必要があります。
雨水の重さ、土の重さ、建物の重さに耐える必要があり、地盤沈下や土の流出などが起こらないようにする必要があります。
例えば東京山手大地でも、擁壁の11.9%に危険性(引用元)があるという調査結果もあります。もし万が一、傾斜や崩壊が起きるとトラブルになってしまいます。(参考1、参考2)
擁壁工事「強度や地盤」トラブルの回避には
擁壁工事が得意な業者に、施工してもらうことや、確認してもらい、十分安全な擁壁とすることが大切です。
擁壁工事プラン無料作成依頼ができる「タウンライフ」の口コミ
口コミ(例)
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擁壁工事の流れ
擁壁工事の流れをご紹介します。(ここでは、コンクリート擁壁についてご紹介します)
擁壁工事の流れの動画
こちらの動画で、擁壁工事の実際の流れが写真付きで紹介されています。
(ただし約10分と長いために、時間が無い方は、以下の文面でご確認ください)
擁壁工事の流れ①:掘削・床付け
まず、擁壁を作る位置の土を掘り削る「掘削」を行います。測量を行った上で深さ・幅・長さを管理しながら行います。
また、掘削で乱れた土を除去する「床付け」を行います。
地盤の強度を満たしているか役所の審査を受けて、地盤改良をしていきます。
擁壁工事の流れ②:基礎砕石
床付けした面に、厚みを確保しながら砂利を敷きつめていきます。地盤とコンクリートを安定的につなぐ役目をします。
擁壁工事の流れ③:基礎コンクリート
基礎砕石の上から、コンクリートを流していきます。擁壁を水平・安定にさせるとともに、砕石と混じることで品質低下を防ぎます。
擁壁工事の流れ④:型枠組立
基礎ができた後、足場を組み、型枠・鉄筋の位置を出して、コンクリートを流し込む木枠を作ります。
擁壁工事の流れ⑤:躯体打設
生コンクリートを打設します。垂直さや均一さを確認しながら施工をします。
擁壁工事の流れ⑥:雨水受け・完成
雨水が流れる穴を設置して完成です。
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擁壁工事とは・補足
擁壁について、あらためての確認や補足を記載します。
擁壁とは、土木工事で、切り土や盛り土が崩れることを防ぐための構造物です。
擁壁(ようへき)は「土の崩れ・流入を防ぐための構造物」で、斜面を切り取った切土や、斜面を土で持った盛土など、土地に高低差がある時に、土砂の斜面を支えます。
簡単な作りの場合には土留め(どどめ)などとも呼ばれますが、擁壁は土留めの一種です。
擁壁は、崩れたり、滑り出したりしないように設置しなければなりません。
擁壁の施工は、安全性が何より大切です。
地震や、上に乗る住宅などの重さ、土や地盤からの圧力などにも耐え、崩壊したり転倒したりしないようにしなければなりません。
擁壁工事を行う場面
擁壁工事はどのような場面で行うのでしょうか。
擁壁工事は、住宅の新築や、建て替え・補修時に行うことがあります。
擁壁は、まず一般住宅での利用が、建て替え・新築ともにあります。
建て替え・補修については、古い擁壁が建築確認をとっていなかったために作り変える場合や、土留にヒビが入ったために補修する場合などがあります。
新築住宅においては、道路と敷地面との間に工程差がある時に、擁壁があることで敷地面積を有効活用できるようになります。
また、擁壁部に駐車場スペースを設けることもあります。
(関連)擁壁工事で駐車場をつくる費用
擁壁工事は、がけ崩れ防止など災害対策として行う場合もあります。
山間部の斜面・土手などの災害対策として、擁壁を施工する場合もあります。
住宅の自宅裏などであったり、一般道路などです。雨の土砂崩れや、地震での崩れから守ってくれます。
また、農地においても工程差がある場合に擁壁を設けることがあります。
擁壁 補強・解体の費用
擁壁の補強費用は
擁壁の補強は、簡単な内容であれば約1~2万円/㎡程度です。
ただし、中には撤去・解体・新設が必要になり、高額になるケースもあります。
詳しくは 擁壁の補強費用。古い擁壁の補修工事の記事で紹介しています。
擁壁の解体費用は
擁壁を解体する工事の費用は、大きさ、構造、立地、足場の有無などによって変わってきます。
一例として、L型擁壁で30万円台程度で解体できる場合などもあります。
詳しくは擁壁を解体する費用の記事で紹介しています。
擁壁工事の費用価格・単価金額・相場目安(おわりに)
擁壁工事の費用は、1㎡あたり約3~13万円前後で定額工事を行う業者もあります。
しかし、擁壁工事の費用は、実際には、「地域・地盤・道幅・種類・長さ・高さ」などで様々です。
総額としては、一般住宅の場合に、数十万円~数百万円がかかるでしょう。
一般的な、外構工事の費用相場や庭作りと考えるとやや高めの費用ですが、擁壁工事が得意な業者に見積りとプランを依頼し、確認する必要があります。
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