遠征先でつかめなかった、あと一手。帰宅しても練習できず、次の機会を待っていませんか。

自宅の庭に欲しいのは、本番の課題に向き合える場所。サーモンラダーの掛け替え、クリフハンガーの移行、そり立つ壁へのアプローチを、生活の中で繰り返せる環境です。

この記事では、実際に自宅へSASUKEの練習設備を設けた選手の工夫から、費用の考え方と庭のつくり方を整理しました。「全部を再現する」から「自分が攻略したい動きを家に置く」へ。その順番で考えると、最初に相談すべき設備が見えてきます。

約3分で読めるこの記事のまとめ

本格的なSASUKEセットの費用は、狙う種目と製作範囲で決まります。自宅の一部分に置く練習器具と、複数エリアをつなぐ再現コースを、同じ予算で考えないことが出発点です。

規模の違いが分かる具体例は、室内で製作を依頼したBURST対策器具に10万円、室内の複数器具の自作に約15万円、多数のエリアを備えた屋外施設に約400万円・500万円。対象と含まれる作業が違う個別例で、庭工事を一括発注する標準価格ではありません。

実例・計画の範囲 費用をどう読むか 自宅の庭へ取り入れる考え方
室内にBURST対策器具を製作依頼 2024年の本人紹介で10万円、製作は約1か月。費用内訳は非公表 特定の苦手動作へ投資する例。庭一式の完成費ではない
室内にクリフ系などを自作 本人記録で約15万円。工具・運搬などを含む 苦手動作を絞る参考。屋外の基礎・排水工事費は含まない
日置将士さんの住宅横のセット 具体額は非公表。材料提供と製作協力で出費を抑えた例 約35㎡に7エリアを集約し、反復練習へ使う
定兼良幸さんの山林内のセット 2023年の本人説明で約400万円。約6年かけて製作・改良 多数のエリアを増やしていく長期計画の参考
内宮修造さんの私有地練習施設 2025年公表の制作費500万円。土地代・労務費等の内訳は不明 多数のエリアを再現する大規模計画として考える
庭にサーモンラダーなどを特注 設備の設計・製作・据付と、庭工事を合算して見積もる まず苦手な1種目、次に連結・増設を検討する

自宅セットの強みは、練習の間隔を空けずに課題を確認できること。日置さんは住宅横に多種目を集め、松田大介さんは複数エリアの通し練習、宮岡良丞さんは課題に合わせた特注・増設へ取り組んでいます。

見積もりで外せない範囲は、器具そのもの、支持する構造と据付、地面と落下対策の3つです。材料費が安くても、製作の手間、運搬、点検や交換まで消えるわけではありません。

また、約35㎡という設置例を「その広さがあれば使える」と読み替えないでください。必要な面積は、振る・跳ぶ・着地する範囲と、家族が通る場所を含めて設計者と決めるもの。

最初の一歩は、練習したい動作を決め、設備と庭の工事を同じ配置図に載せること。これで「何にいくら必要か」を比べる準備が整います。

本気の練習場所をつくるなら、庭の整備費から具体化しよう

頭の中では、庭にサーモンラダーが立っている。それでも計画が進まないのは、器具の値段と、庭を使える状態にする費用がつながっていないからです。

タウンライフエクステリアでは、希望に合う外構会社へ無料で見積もりやプランを依頼できます。依頼先を自分で選び、整地・排水・周辺の配置をまとめて相談できる仕組み。価格と庭の使い方を並べて検討できるのが魅力でしょう。

設備の設計条件を共有すると、庭工事の提案が具体的になる

相談では「SASUKE用の庭にしたい」に加え、練習したい種目、庭の写真、残したい駐車場や通路を伝えましょう。設備の専門製作先から配置や基礎の条件が出ていれば、その資料も共有する流れです。

設備の設計・製作は競技動作を理解する製作先へ、地盤や排水、通路などは外構の担当者へ。両者の条件を一つの配置にまとめると、後から掘り直したり、器具を動かしたりする手戻りを減らせます。

「まず1種目」と「将来2種目」の案を並べよう

初回は苦手エリアを一つ設け、増設用の場所を残す案。もう一つは、二つの動作を連続して練習できる案。この2案なら、予算を増やしたときに何が変わるのかまで比較できます。

図面がなくても、現状の写真と希望から相談を始められるのがうれしいところ。まだ発注を決めていない段階こそ、見積もりを取り、わが家で実現できる計画を探してみませんか。

自宅に作った選手は、どんな設備で攻略を目指している?

自宅セットを考えるなら、数より用途に注目してください。実際の設備には、毎日の反復を優先する形、エリアをつなぐ形、苦手な動作を集中的に再現する形があります。

日置将士さんは、住宅横の約35㎡に7エリアを集約した

2021年の取材で紹介されたのは、そり立つ壁、トランポリン、サーモンラダー、フライングバー、サイドワインダー、クリフハンガー、綱登り。家の横に複数の課題をまとめた構成です。

設計や溶接には、職人でもある又地諒さんが協力。廃棄品などの材料提供も受けて製作されました。低い出費を支えたのは、材料だけでなく技術と協力関係であり、同じ設備を通常の工事費で再現する予算には置き換えられません。

家づくりでもセットの配置を先に考え、日々の練習へつなげた点が参考になります。一方、雨にさらされる設備には補修や壁の再塗装も必要。完成後も手を入れ続ける練習環境です。

松田大介さんは、単独エリアから通し練習のコースへ広げた

2018年の取材時点で、自宅の敷地に20エリアを製作。ローリングヒル、フィッシュボーン、ドラゴングライダー、そり立つ壁などを組み合わせ、通し練習に使っていました。

本職で培った設計や設備施工の経験を生かし、失敗した種目を作って対策する姿勢も特徴。ここから学べるのは、「一つならできる」と「前のエリアを終えてからできる」を分けて考えることでしょう。

総制作費は、この取材では明かされていません。庭ではまず苦手な一種目を決め、敷地に余地があれば二つの動作のつなぎ方を検討してみてください。

宮岡良丞さんは、室内の特注器具と庭の設備を使い分けた

社宅では会社の許可を得て練習器具を設置し、自室にはバーティカルリミット・BURST対策用の特注器具を用意。本人インタビューから、仕事後にも反復できる環境を整えたことが分かります。

さらに2025年の取材では、前年の大会後に社宅の庭へスピードクライミング対策セットを作り、改良を続ける姿も紹介されました。課題の変化に合わせて、屋内と屋外を使い分ける発想です。

初めから全エリアを並べる必要はありません。今の弱点を再現できる設備を選び、攻略が進んだら次の課題へ。その積み重ねが、自分の練習に合う庭をつくります。

最初のセットは、攻略したい動作から選ぶ

「SASUKEっぽい器具を置く」だけでは、狙った練習になりません。どこで失敗し、何を家で確かめたいのか。その答えを、製作を依頼する条件に変えていきましょう。

番組のエリア構成や仕様は、大会ごとに同じではありません。名称だけを指定せず、目標にする大会・エリアと、再現したい動作を映像や図で共有すると、製作先と認識をそろえやすくなります。

練習設備の例 家で確認したい課題 製作先へ伝える内容
そり立つ壁 助走から壁へ入り、上端を捉えるまでの流れ 目標にする形状、進入・戻り方、周辺の空間
サーモンラダー バーを上げて受けへ掛け直す動作と左右のずれ 掛け替えの練習範囲、バーの管理、支持構造
クリフハンガー・バーティカルリミット系 指先支持、体の振れ、次の持ち手への移行 再現する持ち手と動き、壁面・架台の支持方法
フライングバー・サイドワインダーなど 振りをつくり、離して次の支持へ移る感覚 可動範囲、進行方向、着地・周囲の条件
綱登り・スピードクライミング対策 登る動作の反復と、足・手の運び 目標とする動作、上部の空間、降りる方法

鉄棒や雲梯だけでは、掛け替えや指先の移行を再現できない

懸垂や握力づくりは基礎練習。そのうえで本番特有の課題を確かめたいなら、動きに合う器具が必要になります。

たとえばサーモンラダーは、固定された横棒を順につかむ設備とは別の動作です。クリフ系でも、持ち手にぶら下がるだけでなく、移行時の姿勢や体の振れが課題となるもの。形が似ていることと、練習目的に合うことを分けて選んでください。

反復する場所と、通し練習する場所を役割分担しよう

庭では苦手動作の反復を増やし、複数エリアの通し練習は対応する施設でも行う。この組み合わせなら、限られた敷地を自分の課題へ集中できます。

二つのエリアをつなぐ際は、練習者の移動だけでなく、降りて戻る経路も設計に含めましょう。器具を増やして通路を塞ぐと、毎回の練習準備が重くなるからです。

成功回数だけでなく、失敗した位置を記録しよう

動画で見返せる位置を設けると、「手が届かなかった」のか、「届いたが支持できなかった」のかを分けて考えられます。記録する軸は、練習した課題、失敗の位置、次に確かめたいことの3つ。

同じ課題を同じ条件で振り返れることが、自宅セットの価値です。

費用は「設備の制作費」と「庭で使うための総額」に分ける

本気のセットを安く作りたいなら、最初に費用の範囲をそろえましょう。材料費だけの自作記録と、設計・施工を頼む見積額の差を、そのまま割高・割安と判断してはいけません。

室内の10万円・約15万円は、庭一式の完成費ではない

2024年の本人による自宅紹介には、BURST対策器具の製作を知人へ依頼し、10万円かかった例があります。製作期間は約1か月。室内に設け、雨の日にも練習できる環境として紹介されています。

費用の内訳は明示されていませんが、攻略したい動作一つへ設備を用意する具体例です。庭全体のコースを考える前に、単体で反復したい課題を決める参考になるでしょう。

2026年9月に公開された本人の製作記録には、室内のクリフ系・バーティカルリミット系などを自作し、約15万円を使った例があります。工具、運搬用の車、床まわりの材料も含めた自己申告額です。

これは課題を絞った室内設備の参考。屋外の支持構造、耐候性、基礎、排水まで備えた完成価格ではありません。金額を比べるときは、使う場所と含まれる作業を先に確認してください。

屋外の大規模セットには、約400万円・500万円の制作例がある

定兼良幸さんは、岡山の山林内に多数のエリアを製作。2023年の紹介動画では、約6年かけて作り続け、費用は約400万円に達したと本人が説明しています。

手動のフィッシュボーンなどを組み合わせ、製作後も改良する環境です。住宅に隣接する庭の標準例としてではなく、長年かけて広げた屋外セットの個別例として見ると、計画の規模をつかめるでしょう。

内宮修造さんは土地の購入から計画を始め、建設の技術を生かして約1年半で練習施設を製作。2025年の紹介では、SASUKEとKUNOICHIを合わせて18セット、制作費は総額500万円とされています。

500万円は、その施設の制作費です。土地代が含まれるか、自身の作業をいくらで計上したかなどの内訳は示されていません。18で割って一種目の相場にしたり、同額で業者に一式発注できると考えたりするのは誤りでしょう。

自宅の庭で始めるなら、ここまでの規模を最初から目指す必要はありません。自分の課題一つから製作範囲を決める方が、必要な予算を把握しやすくなります。

見積書には、設計から点検・交換までの範囲を載せよう

費用の範囲 含める項目 比べるときの確認事項
設備の設計・製作 架台、壁、受け、持ち手、可動部、仕上げ 対象動作と屋外使用を前提にした仕様か
運搬・据付・支持 搬入、組立、基礎、固定、必要な重機 どの担当者が設計・施工を受け持つか
庭の土木・外構 撤去、整地、残土処分、排水、周辺通路 設備設置後の水はけや家族の動線まで含むか
落下・接触への対策 用途に合うマット、周囲空間、接触部の対策 設計者が想定する動作・落下条件に合うか
維持・更新 点検、塗装、部材や持ち手の交換、将来の撤去 交換部品の調達先と、補修を頼む先が明確か

各社へは同じ工事項目を渡し、税込総額と別途費用をそろえてもらいましょう。基礎が設備側にも外構側にも入る二重計上や、逆にどちらにも入らない抜けを防ぐためです。

節約するなら、必要な構造ではなく最初の種目数を絞る

一つ目の設備を使い込んでから増やす。外観の仕上げは段階的に整える。こうした順番なら、練習の目的を保ったまま初期計画を小さくできます。

支持構造や落下対策を削って予算に合わせる発想は逆効果。「何を省くか」より「今は何を作らないか」で調整する方が、次の増設にもつながるでしょう。

庭の広さは、器具の外寸より「動く範囲」で決まる

柱が立つ面積だけで配置を決めないでください。助走、振り、着地、降りた後の移動まで含めて、練習に使える空間を考えます。

日置さんの約35㎡という事例は、複数の課題を集約した一つの形。すべての庭で7エリアを置ける面積基準ではありません。

生活通路と、練習者が動く範囲を重ねない

庭から玄関への通路、洗濯物を運ぶ場所、室外機の点検経路。家族の普段の動きを先に図へ書き込むと、設備に使える場所が見えてきます。

そのうえで、練習者が降りる位置や、撮影・見守りの位置も確保しましょう。家族が横切るたびに練習を止める配置より、生活と練習を両立しやすくなるはずです。

雨の流れと、部材を運ぶ経路も配置に含める

庭は完成の日だけでなく、雨の翌日にも使う場所。水がたまる部分、マットの乾燥・保管場所、設備を点検する経路まで計画します。

大型部材が門や通路を通れるかも、見積もり前の確認事項です。搬入方法が変われば、製作する大きさ、組立方法、運搬費も変わるもの。

人工芝は庭の仕上げ材として検討できますが、それだけで高所からの落下対策を済ませることはできません。マットなどは練習する動作に応じて専門家と選んでください。

コンクリート舗装を考える範囲も、生活通路や設備の基礎と、練習者が落下する範囲とで分けます。庭全体を硬く舗装してから器具の配置を決めると、使い方が制約されるからです。

今の1種目と、将来の接続方向を同時に決めよう

将来クリフ系を増やすなら、どちらへ移動する構成にするのか。先に方向を決めておけば、通路や排水の計画も合わせやすくなります。

建てる順番まで考えた庭なら、次の課題が生まれたときにも動き出しやすいでしょう。

自作も特注も、設計・補修まで決めると練習を続けやすい

自作セットの話で見落としやすいのが、製作者の技術です。日置さんには職人の協力があり、松田さんと内宮さんには仕事で培った設計・施工の経験がありました。

安く見える制作費の裏に、専門的な作業がある。この違いを理解して、DIYで担う範囲と依頼する範囲を決めていきましょう。

身体を支える部分は、動きを理解する製作先へ相談しよう

ぶら下がったまま静止する動作と、振って移る動作では、構造へ加わる力が違います。バーの受け、接合部、支柱、基礎を別々に選び、見た目だけで組み合わせる計画は避けてください。

相談時には、想定する利用者、動作、屋外で使う条件を共有します。製作図、組立・設置条件、点検方法まで説明できる相手と進めることが、長く使うための土台です。

設備の高さや構造、土地の条件に応じた手続きの要否は、設計者から自治体へ確認してもらいましょう。賃貸や社宅では、固定・改造・原状回復の範囲も管理者と事前に取り決めます。

屋外セットは、交換しながら使う計画にする

雨や日差しにさらす木部、さびや緩みが生じる金属の接合部、劣化するマット。完成後には、それぞれの状態を確認する作業が続きます。

使用前の確認項目と、定期点検・交換の基準は製作先に出してもらってください。異常を見つけた器具は使用を止め、補修や交換を終えてから再開する流れです。

日置さんが壁の塗り直しやセットの補修を続けているように、維持管理まで含めて自宅の練習環境と考えましょう。

依頼文をそろえると、各社の提案を比較しやすい

次の文章を、ご自身の希望に合わせて書き換えて使えます。種目名だけでなく、どこまでの工事を頼みたいかが伝わる形です。

自宅の庭に、テレビ番組SASUKEの攻略練習用スペースを検討しています。最初は[練習したい種目・動作]を優先し、将来は[増設したい設備]へ広げる計画です。

庭の写真と概略寸法を共有します。設備の専門製作先と設置条件を調整し、整地・排水・基礎の担当範囲・周辺通路・搬入経路を含めた外構案をご提案ください。

予算の上限は[金額]です。1種目から始める案と、増設を見込む案を比較したいと考えています。工事項目ごとの税込金額、別途費用、施工期間、点検や補修の窓口も教えてください。

届いた見積もりは、総額、含まれる工事、後から追加する工事を同じ表に整理しましょう。金額だけでは分からない、使い始めるまでの違いを確かめられます。

まず一つの課題を、自宅で練習できる計画にしよう

10万円で本格的な庭用SASUKEセットは作れる?

室内のBURST対策器具に10万円かかった個別例はありますが、庭の支持構造・据付・地面の対策まで含む完成費ではありません。予算が10万円なら、まず練習する課題と工事範囲を絞り、必要額を見積もるところから始めましょう。

自宅に全ステージを再現する必要はある?

全ステージの再現は必須ではありません。自宅では反復したい弱点へ集中し、複数エリアの通し練習は対応する施設と組み合わせる計画も有効です。庭の面積や維持管理の負担に合わせて、必要な設備を選んでください。

セットを作れば番組へ出場できる?

自宅セットの保有は、出場を保証する条件ではありません。応募は番組の公式案内に従う手続きです。庭の設備は、自分の課題に向き合い、練習を続けるための環境として考えましょう。

普通の鉄棒や雲梯で代用できる?

基礎的なぶら下がり練習には使えますが、サーモンラダーの掛け替えやクリフ系の指先移行をそのまま再現する設備ではありません。目的の動作に適合する器具を、設計・製作の段階から選ぶ必要があります。

設備を注文する前に、庭の見積もりを取ってもよい?

庭の現状と希望する種目を伝え、外構の概算や配置案から相談を始めて構いません。設備の設計条件が決まったら、基礎や据付との整合を取り、最終的な工事範囲と金額を固める順番です。

次の練習まで、課題を持ち越さない。帰宅後に動きを確かめ、記録を見返し、また次の練習へ向かう。庭に欲しいのは、その積み重ねを支える場所ではないでしょうか。

最初から大きなコースを目指さなくても、自分が攻略したい一つを具体化することはできます。器具と庭工事を分けて考え、実現に必要な金額を確かめてみましょう。

タウンライフエクステリアなら、外構の見積もりとプランを無料で比較できます。練習したい動作と庭の写真を添えて依頼すれば、漠然とした憧れを、配置と予算のある計画へ進めるきっかけになるはずです。

「いつか作りたい」を、わが家で実現する案へ。まずは庭の整え方から相談してみてください。